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Brexitのお話(その4)

☆明日は明日の風邪を引く( ´−`)

 風邪のウイルスは多種多彩なので治ったと思ったら別の風邪を引くこともあり得る。

 今回のBrexit問題、国民投票の結果がどう転んでも後を引くことになるだろう。いくつかのシナリオを想定してその後をシミュレーションしてみたい。取り敢えず、大差は得票率60%以上、小差はそれ未満と想定する。60:40は大差じゃないという突っ込みはもっともだが、現実的にそれ以上の差が付くことは考えられない。

1.大差でEU残留派勝利
 英国もEUもほっともっと(意味不w)。早い時期に定常運転に戻るだろう。キャメロン首相も当面は続投だろうが、パナマ文書問題の追及が再炎するとその内容によっては辞職となるかもしれない。現在の株安・円高の動きも大反発が予想される。

2.小差でEU残留派勝利
 保守党政権の求心力は低下し、差が僅かの場合は党首交代→首相退任の可能性が高い。そうならない場合も、EUに対して更なる優遇措置を求める圧力は高まり、英国とEUの関係が悪化する恐れがある。株と為替は反発するが、英国が安定するまで様子見モードで小動きと予想する。

3.EU離脱派勝利
 内閣総辞職しEU離脱派中心の閣僚でEUとの離脱交渉に望む。もしくは庶民院の解散総選挙もあり得る。実際に英国がEUを離脱するのは最短で2年後、更に期間延長も可能なので、いきなり英国が名誉ある孤立に回帰するわけではない。株と為替は大荒れでどう動くかは予想出来ない。

 http://blogos.com/article/177714/
 http://www.eytax.jp/pdf/newsletter/2016/Japan_tax_alert_9_March_2016_j.pdf
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Brexitのお話(その3)

☆三国模様の( ´−`)

 絶体絶命(またも百恵ネタw)。

 普仏戦争以降、しばらくはビスマルク外交(体制)によりヨーロッパでは戦火を交えることがなかった。ヴィルヘルム1世の死後、3代目皇帝のヴィルヘルム2世は、各国の利害調整を図るビスマルクの手法を生ぬるいと思い宰相を罷免した。ウチの軍隊強いしぃ、正面からぶつかっても勝てるからぁ、と思ったのであろう。しかし、ビスマルクが一番恐れていたロシアとフランスが手を結ぶことで、第一次世界大戦、第二次世界大戦ともドイツは二正面作戦を強いられて敗北することになる。

 http://www.y-history.net/appendix/wh1202-129.html
 http://www.ravco.jp/cat/view.php?cat_id=5686&PHPSESSID=4ojmuao9r1sp570mu7gecfvmd5

 新参者への警戒感、戦闘が英仏vs独という組み合わせになったことから、第一次世界大戦後のドイツには海外領土と欧州領土の大幅な縮減と膨大な賠償金の支払いが課せられた。2兆倍とも言われるハイパーインフレが発生し、ドイツ経済は壊滅寸前になった。その後、デノミ政策や賠償金の実質減額を経て一息ついたところで世界恐慌が勃発し、ドイツはヒトラーの元で再軍備・戦争の道を歩み、またも敗北することになる。

 第二次世界大戦後、海外の植民地が相次いで独立したこと、多大な戦費の償還などで、英国の世界政治経済への影響力が大幅に低下し、米国が新たな覇者となる。そこに、(西)ドイツ(とオーストリア)の経済の奇跡と、英国が当初加盟していなかったECSC/EEC/ECの成功が重なり、英国置いてきぼり感が強まる。ユーロの前哨戦であるEMS(欧州通貨制度)とERM(欧州為替相場メカニズム) を英国も加入したところ、英ポンドが売り浴びせを受けて為替は大混乱し、短期間にERMを脱退することになった。

 ところが、ユーロが始まったあとリーマンショックを経て、ユーロ圏の不況に対して、英国では英ポンド安が定着したことで対外競争力が強くなり、英国経済は大幅に改善するという、皮肉な結果となった。英国もEUには加盟しており今年は110億ポンド(1.7兆円)ほどを拠出する見込み。これが多額であること、かつ、ギリシアなどの債務超過の国に使われることを、英国は問題視している。ドイツはユーロ圏ではやや好況を維持していて、圏内の国同士は相互扶助が原則と考えており、両国の考えは大きく異なる。

 更に、フランスが今はドイツにべったりなのも、英国の、ライバルを奪われた感、仲間はずれにされた感を生んでいると邪推している。移民問題もEU離脱の理由の一つと言われてきたが、当初の移民ウェルカム路線が修正された今、人種差別的な指向を除けば決定的な理由ではないと考える。

 英サン誌がEU離脱派宣言!と報じられた。ここは発行部数最大という点から、他国では昔から高級紙と誤解されている節もあるが、実際には右翼系のタブロイド紙。週刊大衆・週刊ポストなどの出版社系週刊誌の日刊版と考えていい。EU離脱派なのも、上に書いた移民問題への反対が主な理由である。

Brexitのお話(その2)

☆ゲルマンvsカルマ( ・o・)

 375年ゲルマン民族の大移動、世界史の教科書レベルの話を蒸し返してどうする?という突っ込みを華麗にスルーして、英独仏は基本的に同一民族であることを確認したい。ドイツは英語でGermanと呼ぶし、フランスはゲルマン系の国家フランク王国から来ている。英国民は大陸からグレートブリテン島に侵入したゲルマン系のアングロ・サクソン人の末裔である(細かく言うと、ケルト人やデーン人@バイキングの血も入っている)。

 フランク王国は、現在のフランス全土に加えて現在のイタリア北部、ドイツ西部、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、スイス、オーストリア、スロベニアを含む広大な領土を支配していた。後に分割されて、西フランクがフランス、東フランクが神聖ローマ帝国を経てドイツ、中フランスがイタリアに繋がっていく。念のためだが、ゲルマン人国家の神聖ローマ帝国と古代ローマ帝国には血のつながりはない。ビザンチン帝国@ギリシア正教に対抗するため、ローマ法王がカール大帝に強引に戴冠したのが始まりだ。

 島国の英国とフランスは早い時期に国家統一を完成したが、ドイツ統一は1871年の普仏戦争を待たねばならない。これは元々地方分権的な国民性と、30年戦争後のヴェストファーレン条約によって、元々脆弱だった神聖ローマ帝国皇帝の求心力が更に低下する反面、領内の公国などの自治権が確定したこと。神聖ローマ帝国ではオーストリアを含めて統一する大ドイツ主義が優勢だったが、非ドイツ人を多く含むオーストリアが難色を示したことから、統一は進まず。プロイセン主導で小ドイツ主義が推進され、オーストリアを含まない統一が達成された。ただし、後にヒトラーがオーストリアを併合する形で大ドイツ主義が復活することになる。大戦後の現在もドイツ連邦共和国(Bundesrepublik Deutschland)という国名のとおり、地方分権の意識は強く残っている。

 ここで、時間を少し巻き戻す。全くの余談だが、ラジカセやCDプレーヤーなどの再生機器のボタンは巻き戻しから早戻しに変わっている。カセットテープなどの巻きものからディスクが主流になったためだろう。

 英仏は百年戦争を始めとする小競り合いを続けて来た。13世紀初めに失うまで英国にはフランス領内に領土が存在した。両国はずっとライバル関係にあったと言っていい。そこに急速に国力を増大させてきたプロイセンに鉄血宰相ビスマルクが登場。国王ヴィルヘルム1世の元、普仏戦争含めた3つの戦争(デンマーク戦争、普墺戦争)に短期間の内に勝利し、ドイツ統一を果たした。

 当時のプロイセン(ドイツ)はとにかく戦争に強かった。軍制改革と徴兵制度、大モルトケ参謀総長(元帥)の采配など軍事的には他国の何歩も先を行っていた。英仏が仲良くケンカしているところに、新参者の独が現れたわけだ。

 ドウシマスカ_?1.ニゲル 2.タタカウ 3.ハナシアウ

Brexitのお話(その1)

☆とどのつまり(=^..^=)

 トドは哺乳綱ネコ目アシカ科トド属に分類される。こんなところにもネコ目がいることに驚き、という程ではない。ネコ目=食肉目なので多くの生物が属しており、犬もネコ目イヌ科である。

 畳みかけるように英国のEU離脱是非の調査結果が報じられ、その度に乱上下する英ポンドは先週からの風物詩となっている。これまでは概ね残留派優勢の結果が出ていたところ、先月末にいきなり離脱派が多いという寝耳に蚯蚓な調査結果が出たため、ポンドの狼狽売りが炸裂した。市場はリスク回避モード一色となり、現在、ポンド円は一時140円台まで下げたほか、他の通貨ペアでもポンドの全面安のトレンドが続いた。現在下げは止まっているものの、大きく反発する動きは見られない。

 世論が動いた結果なのか、離脱派が当初から後攻めによるインパクトを狙った成果か、もしくはヘッジファンドなどが仕掛けたのか(これは邪推モード)。ここで次の2点に注目したい。

1.2014年のスコットランド独立賛否国民投票や昨年の庶民院総選挙では、最終的に独立反対派過半数・保守党勝利という、安定を望む結果が出た。
2.1.について、直前の世論調査ではどちらも逆の結果が出ていた。

 とどのつまり、国民投票ではEU残留が過半数の結果が出る可能性が高いと思われるのだ。しかし、尾張良ければ織田信長(意味不w)、というわけにも行かない。今後同様の事例が起きた場合に備えて、Brexitが何故国民投票する程の問題になったのか?少々まとめておきたいと思っている。この際、出来るだけ遡って書いてみたい。

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