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11月11日(金) 晴れ

☆Trump Save the Stock&FX( ´−`)

 ここで"Saves"にするか迷ったが、まだまだ波乱もあるだろうと思い、三単現にはしなかった。以前掲載した"God Save the Queen"のネタとも絡むが、三単現の"Saves"であれば、そのまま「救う」の意味になるが、現在形だと仮定法現在(祈願)になるからだ。

 昨日の東京株式市場は、一時+1100円を超える上げ幅となり終値も+1092円だった。欧州株はマイナスで終わったが、ダウ平均は+218米ドルと大きく上げた。財政政策を期待して銀行株が買われたようだ。ただし、NASDAQは-42、S&P500は+4と、トランプ次期大統領の保護貿易政策を懸念して、ITなど外需系は売りが優勢になったと見える。トランプ氏には以前書いたように、Apple製品を国内製造させるなどの発言もあるため、考えられる動きではある。ただ、大統領就任までまだ2ヵ月ある。当初のパニック売りは買い戻しに転じると予想する。

 昨日の為替も円売りが集中した。米ドル円、ユーロ円などは+1円程度の上げだったが、英ポンド円は+3円と3倍速のシャア通貨の面目を保った。本日早朝は利確売りや売り戻しが優勢となり、やや円高に動いている。

 今日の東京株式市場は、昨日ほどの暴騰はないだろうが上昇傾向と予想する。為替は、まだ円売りの伸び代はあり、円安トレンドが続くと思われる。
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11月10日(木) 曇り

☆ガッキーとポッキー( ´−`)

 今日はポッキー・プリッツの日である。「逃げるは恥だが役に立つ」に基づき、今回、知り合いの投資家は守りの人が多かった。Brexitで攻めて失敗した経験もあるだろう。

 今日のボクは昨日とは違う。昨夜、米国大統領選の開票日のお復習いと今後の見通しを書き、しばらくは相場が荒れるかと予想していた。夕方までに各通貨ペアとも半値ほど戻していたが、ロンドンフィックス頃から円売りが集中した。米ドル円は7/24以来の高値、英ポンド円は10/7の急落前の水準まで上昇する展開となった。

 投資家がBrxexitで得た経験値は大きかったようだ。Brexitでガタブルしたものの、国民投票から4ヵ月以上経っても英国経済は堅調で、直近の指数(7〜9月GDP)を見ても以前と大差ない。トランプ大統領就任は来年の1月であること。得票率も低めであり求心力には疑問があること。今の時点ではリスク回避を継続する程ではない、という判断が働いていると思う。

 前回、過激過ぎる政策は議会が歯止めを掛ける、という予想を述べた。その場合、現在の支持者から「生ぬるい」と思われる可能性があり、支持率低下に繋がりかねない。ここで、トランプ氏が思うとおりにならないことに切れて、暴走のあげく退陣。または2期目で落選するというシナリオが思い浮かぶ。実際、黒人系初の大統領として当初期待されていたオバマ現大統領も、ノーベル平和賞を貰ったところがピークで、それ以降は公約に掲げていた国民皆保険制度や銃規制などが議会の反対で実現できず。予算案まで年度越してしまい、公的機関の一部がしばらく閉鎖、という事態になったのはまだ記憶に新しい。
 オバマ氏は何とか2期目も当選したが、当初支持率がまだ高かったことが幸いた。トランプ氏の場合、投票率自体はクリントン氏の方が高いくらいの支持率からのスタートであり、1期目で功績を挙げないと、再選は厳しいと思う。

 今日の東京株式市場は、欧米株上昇や円安を受けて大反発し、昨日の下落分以上に戻す可能性もある。日経平均先物は+900円程度を付けている。為替は上がりきった感があるので、東京タイムはは調整的な動きが基調と思われるが、日本株の動きによっては一時的な上下はあると予想する。今日明日の相場が落ち着けば、1月のトランプ大統領の正式就任前には再度動く可能性はあるが、当面の危機は去ったと考えている。

クリントンと栗きんとん( ´−`)

☆想定外と想定内( ・o・)

 クリントン候補側は接戦州で票の再集計を求める模様なので、正式にはそれを待つ必要がある。ただ、2000年のブッシュ対ゴア事件のような泥仕合になると、政治不信が更に広がるため、ほどほどのところで手打ちとなると予想する。ご存じのとおり、今回の米国大統領選では、直前の世論調査の結果に反して、トランプ候補が当選を確実にしている。得票数の差は僅かであるため、接戦州での勝敗によってはクリントン候補が当選した可能性はある。

 http://jp.wsj.com/articles/SB10192246251775523818204582421722999803252
 9時過ぎから州毎の勝敗が報じられ、トランプがやや優勢だったが、共和党の勢力が強い州の票が先に開いたことから、マスコミ及び投資筋のどちらもクリントン有利の予想は変わらなかった。それが、11時過ぎからの速報でトランプ勝利が次々に伝えられると、投資筋はリスク回避の株売り・円買いに走り始めた。マスコミは直前の世論調査の結果を信じ、クリントンの勝利のシナリオを捨てきれずにいたようだ。

 12時過ぎから接戦州の多くでトランプ勝利が伝えられると、マスコミも接戦と報じるようになり、投資筋のリンク回避は加速した。日経平均は一時-1000円を超え、ドルストレートは最大4円値を下げた。Brexitと言い、今回の米大統領選と言い、他国のイベントなのに開場しているだけで、東京株式市場がファーストインパクトを受けるのは、理不尽である。話逸れるが、あのニクソンショックも敢えて米国時間の夜9時に発表したと言われている。

 13時半頃にはもはやトランプ勝利は決定的と見られ、いつクリントンが敗北宣言するか時間の問題と思われたが、ここから票がなかなか開かない(^▽^)。16時半頃、AP通信がトランプが過半数の276人確保と報じ、17時前にはトランプの勝利宣言が出て、開票は一旦クローズとなった。また、一部の州では開票が続いているため、クリントンは今日中の敗北宣言はしない模様だ。為替は、開票モタモタ(失礼<m(__)m>)の際に円の短期売りが入って、逆にドルストレートやクロス円が上昇する場面もあった。同時におこなわれた議会選では、先に下院で共和党が過半数を確保した後、上院も共和党が制した。

 政治経験がない大統領の誕生は、ブログ主の記憶が正しければアイゼンハワー以降久しぶりである。一番の心配は、予備選の頃から主張していた過激な政策を本気で実行するのか?という点だろう。そこは正直今のところ分からないが、今回、共和党が上下院を押さえたところにカギがあると思う。同党幹部も首をかしげるような無茶な法案が計上された場合には、民主党共々反対して通さないという選択があるということ。移民制限や税制改正については修正の上で通すが、Appleに海外製造をやめさせる、など有効性に疑問のあるものは否決するという具合だ。

 欧州タイム序盤は日本株ほどの下落は見られず、ダウ平均先物も下がって入るが、現在-300円台と日経平均ほどではない。日経平均先物も+400円台と日中の半分ほど戻している。為替はドルストレート、クロス円共に日中最安値から半値ほど戻している。まだNYタイムで荒れる可能性はあるが、Brexitショックで番狂わせに多少免疫が出来たと思えたりもする。

 ああ、明日人身事故が起きたら、恐らく株や為替で大損した人がマグロになったと、Twitterや2ch界隈で関連づけられるだろう。今日も昼間のワイドショーで木村太郎が「これで儲けている人もいる」など投資家叩きに聞こえることを言っていたのと同じ。大口投資家はリスクヘッジで損切りなりオプションなり入れるので大損するというのは考えにくい。

11月9日(水) 曇り

☆ホテルニューハンプシャー(*^_^*)

 同名の小説と映画がある。LGBTと不幸自慢大会なエピソード満載ながら、爽快感がある作品である。映画版は、ジョディ・フォスター、 ロブ・ロウ、マシュー・モディーン、ナスターシャ・キンスキーなど贅沢なキャスト(米英加合作で予算豊富であったのだろう)。ずっと熊の着ぐるみを着たキンスキーが美しい。

 全米で慣例的に投開票が最初におこなわれるニューハンプシャー州の一部の村では、トランプ候補がやや優勢となったが、勿論、これが現状で大勢に影響があるわけではない(超接戦になった場合は別だが)。早い州では投票が午前8時で終了し順次開票作業が始まる。全米レベルでの当確が出るのは昼過ぎと思われるが、インディアナ州とケンタッキー州のどちらかの出口調査の結果が出た時点で多少相場は動くだろう。

 http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/11/10-23.php

 昨日の東京株式市場は-5円と僅かに下げたが、欧州・米国では株全面高となった。為替は、昨日の19時半頃からリントン候補勝利を織り込んで円の全面安となっている。金先物価格やVIX指数も下がっており、リスクオンは早朝まで継続したが、開票を前に一部利確売りが入ったようだ。

 各州でトランプ候補勝利が伝えられると一時的に株安・円高に流れるだろうが、逆の場合は市場の反応は鈍いだろう。今日の東京株式市場は、前日の欧米株高を受けて反発して寄り付くが、利確買いが一段落した後は、開票結果を睨んでの神経質な動きが予想される。トランプ候補当確の場合、株売り円買いが進みBrexit並みの動き、クリントン候補勝利の場合は、小幅に株高・円安に推移すると予想する。

 どちらの当確が出ても、獲得選挙人数と同時におこなわれる上院下院選挙で議会の新勢力が決まるまでは、相場は神経質な動きとなるだろう。

11月8日(火) 曇り

☆五島西部座区員(無理矢理が酷すぎる<m(__)m>)

 BBCが保守党のEU離脱派だった議員に国家を流せと言われて、ピストルズの方の"God Save the Queen"を放送したというニュースが控えめに拡散した。国歌のパロディと言うか、ぼろくそに攻撃している歌詞になっている。
 http://amass.jp/80521/
 http://www.fishstory-movie.jp/sex/GOD.html

 英国では、個人の責任においてどんな意見・発言をしても構わない、が基本であり、王政廃止を主張するのも自由である。ピストルズが作った替え歌も問題ない。Wikipediaでは「エリザベス女王在位25周年祝典の日にテムズ川のボートでゲリラライヴを行い、英国国歌と同名の曲「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」を演奏し逮捕された。」とあったが、これは恐らく騒音か不法侵入の罪状であろう。もっとも、KingやQueenではなくエリザベス2世を含め、国王・女王個人に対する批判・攻撃は、彼ら側に明らかな非がある場合を除いて(少なくとも公の場では)避けるのが基本だ。

 というように枕が長いときは、特に相場にコメントすることもない場面である。昨日の動きは、日欧米の各時間帯で株高・円安が進んだ、と1行で済んでしまう。最終世論調査でもクリントン候補が3〜4%のリードを保っており、先週の、トランプ大統領になるってよ?リスクは大幅に巻き戻しリスクオンが定着した。金先物価格も大幅下落、VIX指数も大きく下げている。原油価格は低迷しているが、優先度が低いため今のところ投資筋への影響はほぼない。

 本日、日本時間の20時から順次投票が始まる。順次なのは、南北に広い国なのでいくつも標準時があるためだ。早い州で明日8時頃から開票が始まり、昼過ぎには当確が判明すると思われる。日本と違って投票中も出口調査が発表されると言われているので、昨年のトルコ総選挙の時と同様、基本は寝ずの番を予定している。

 東京タイムでは昨日からの株高・円安トレンドが続くと予想するが、欧州タイムでは序盤に利確の売買が一段落すると様子見モードになると予想する。NYタイムに入ってもその流れは続くだろう。

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