☆時既にお寿司( ´−`)
葬式の時に何故「寿」の付く料理を食べるかというと、これは精進落とし(精進明け)だから肉や魚料理を摂っても問題ないから(らしい)。
昨日、トルコ中銀が政策金利を+0.5%の8.0%に改定すると発表した。これは予想外の決定で、クーデター未遂事件以後の非常事態宣言下で、エルドアン大統領の強権政治が更に強まったと観測される中、半端ない違和感があった。イスラム主義指向の現大統領は、以前から利下げ圧力を中銀に掛けていると伝えられ、金利はずっと横ばいのままだった。その間、トルコリラは対円、対ドルでも大幅に下落してきた。
大きな産業も資源もないトルコが外貨を得るには、高金利によって海外からの投資を受け入れる必要があり、そのために直ぐ出来ることは利上げである。イスラム教の戒律では利子を取ることが禁止されている。いや、ユダヤ教やキリスト教でも同様の決まりはあるのだが、ユダヤ教は早々と「異教徒(キリスト教含む)からは利子を取っていい」と方針転換。キリスト教も中世には「保障金」の名目で黙認した。
今回の利上げは、中銀が経済政策を重視して頑張った結果なのか、エルドアン大統領が強権発動を一旦やめたのか、その辺の理由を異国に住むブログ主が知るよしもない。ただし、利上げ報道の直後に「EUはトルコの加盟交渉を凍結」が伝えられたため、市場のトルコリラ買いは一時的な物に終わり、逆にやや下落した。時既にお寿司だったと言わざるを得ない。せめてBrexitの後くらいなら効果があったのだろうと思えてならない。
EUとしては英国の離脱交渉だけでしばらくは手一杯で、あまりメリットが感じられないトルコの加盟を後回しにするのは合理的である。実際、トルコ側にとっても、スローガンとしてのEU加盟には効果はあっても、現在の経済規模ではギリシアやスペイン、イタリアのような状況に陥る可能性も高い。しばらくは国内産業の育成に努めるのがいいと思う。
昨日の東京株式市場は堅調で+170円で取引を終え、欧州株も前日プラスで推移した。為替は東京タイムは小動きだったが、欧州勢参入後はドル高円安の流れが再炎し、日経平均先物、ダウ平均先物の上昇を受けて、その流れが続いた。早朝の為替はやや値を戻したものの、ドル高値安定は変わらない。
今日の東京株式市場は続伸、為替も円安が続くと予想する。この週末は、ダウ平均先物CFDの利確と次回のオプション購入を検討してみたい。
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