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英国総選挙のお話(台風一過)

☆メイさんの執事( ´−`)

 終わってみれば、平日の半日以上、地球の裏側の国の選挙の結果を見ながら、連立がどうのと言っているのが滑稽に思えてきた。

 英国庶民院総選挙の確定議席は、保守党318、労働党政権262となり、両党とも過半数を取れなかったため、保守党が10議席を獲得した民主統一党(DUP)との連立政権を樹立すると伝えられた。実際には、DIPは入閣せず閣外協力となる見込みで既に基本合意した報じられた。現地時間の9日には、主要閣僚の留任と、党内反対派のゴーブ元司法相を農相にあてるなどの組閣も終わっている。一方、労働党のコービン党首は政権交代に意欲を示していたが、保守党とDUPを除く勢力では過半数に及ばず、労働党首班の連立政権の可能性はほぼなくなっていた。
 この選挙結果をどう見るか。日本でも同じだが、選挙公約で増税や国民の負担増を出したら大抵負ける(^▽^)。今回は、当初の高齢者介護保険の自己負担額を引き上げが、(直ぐに事実上取り下げたが)不評を買ったこと。労働党支持が多い若年層の投票率が高かったことが保守党敗北の要因である事は間違いない。
 労働党は、保守党とスコットランド国民党(SNP)の議席を奪って躍進したものの、過半数を取るほどの広がりは出せなかった。実際のところ、警察官を増やすなど枝葉の主張はあっても、基本政策では保守党との差は大きくはない。今更、企業の国有化や「ゆりかごから墓場まで」を復活する訳にも行かない。

 メイ首相は、保守党党首としての党内求心力低下は避けられず、野党の攻撃も強くなるだろう。コービン労働党党首は来年の総選挙を求めるとの報道もある。Brexit交渉の進み具合や減速が懸念される英国経済の先行きによっては、再選挙に踏み切らざるを得ない場面も考えられる。そうなると恐らく保守党は更に議席を減らして、労働党との政権交代となる可能性が高くなる。労働党政権では2回目の国民投票を提案するとの予想もある。

 保守党敗北は英ポンド安の要因となるが、メイ首相が目しているハードブレクジットからゆっくりとしたEU離脱になるかも?という予想からポンド高に転じることも考えられる。実際、9日のポンドは一旦下がった後は広い幅でのレンジ市場が続いており、投資筋の見方もバラバラと見る。

 ポンドの売りがこれ以上進むことは考えにくく、買い目線で臨みたい。
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6月9日(金) 晴れ

☆ロックの日( ´−`)

 今日はロックの日だぜぃ\(^^@)/音楽評論家でロッキング・オンの創刊メンバーである渋谷陽一氏は6月9日生まれである。

 昨日の相場は、日本株が下がった以外はゆっくりした動きだった。ECB政策金利は据え置きでドラギ総裁記者会見でもサプライズはなし。コミー前FBI長官もトランプ大統領が明確に司法妨害したとは証言せず。

 一夜明けて、最後のイベント英国庶民院総選挙の投票が終わった。6時頃、BBCの出口調査で保守党過半数割れと報じられると、英ポンドが急落。ただし、今のところはポンド円で最大-300Pips程度の下落に留まり、Brexit時の経験から悪い結果への織り込み度は高かったようだ。

 出口調査の誤差を最大5%とすると、最終得票で保守党過半数の可能性はまだある。労働党が単独過半数はなく、SNPと自民の票を加えても過半数に届かず。というところで、修正シナリオは次のとおり。

1.労働党が非保守党連立政権を組む
2.連立交渉が決裂し再選挙
3.保守党が薄氷の勝利で単独政権

 連立交渉に与えられた期間は二週間。どういうオチが付くのか?国王大権で議会を停会して超絶内閣組閣(*^_^*)・・・これやったら歴史が180年ほど遡ってしまう(内閣の意向に反して国王が議会を解散したのは1935年が最後)。


ここで注目点は、政情不安定はソフトBrexitやBrexit延期に繋がるとして、必ずしもネガティブ要素にはならないこと。現在も、ポンド円は100Pipsレベルの揉み合いで動いており、投資筋の売り買いが交錯していることが分かる。

 一方、先ほど開場した東京株式市場は、JPX400を除いて寄り付きからブラスで推移している。日本市場としてはコミー氏の発言でトランプ大統領弾劾の可能性は減ったという判断だろう。欧州・米国とも株価は底堅い展開と予想する。為替はポンドが値の荒い動き、他は小動きと見る。

英国総選挙のお話(その2)

☆自由の目がテン( ´−`)

 最初に庶民院の院内勢力は次のとおり。

 保守党 (330) 50.77%
 労働党 (232) 35.69%
 SNP (56) 8.66%
 民主統一党 (8) 1.23%
 自由民主党 (8) 1.23%

 最新の世論調査はこちら
 https://jp.reuters.com/article/britain-election-poll-icm-idJPL3N1J505R

 Brexitの予想を当てたユーガブが、保守党の勝利をよそうしていること。他の調査でもサーベーションを除くと、同様の調査結果を出していることを踏まえ、可能性が高い順に選挙結果のシナリオを出してみる。

1.保守党政権継続
 テロ直後には政権への批判票が集まったが、Brexitリスクを言われながらも、英国は現在、米・日・欧と比べても好景気を持続しており、現政権の政策にも決定的な問題は見られない。労働党のコービン党首は若年層を中心に高い支持だが、それが労働党の候補者への投票には繋がらないと見る。

2.労働党・SNP連立
 労働党単独過半数は厳しいと思われるので、このシナリオを二番目にした。コービン党首は党内左派寄りであり、政権内での求心力が弱いこと。連立の条件として、スコットランド国民党が同地区に有利な政策を求めることになろうから、それをどう扱うかが課題となる。

3.大連立
 保守党と労働党の連立である。党の名前から見ると、日本で言う自民党と共産党の連立のように思えるが、現在両党が掲げる政策にはそれ程大きな差はない。今更労働党が「ゆりかごから墓場まで。」をやり始めることはあり得ない。どちらかと言うと、メイ首相とコービン党首の人間関係構築が課題だ。

4.少数与党
 保守党が過半数取れずかつ連立交渉も決裂した場合はこうなる。政局は不安定となり最悪のシナリオである。

 1.2.であれば、株高・ポンド高、3.以降であれば逆の動きが予想される。

 最後に投開票のスケジュール(いずれも日本時間)

 投票 本日午後4時~明日午前7時
 開票 明日午前9〜10時(これまでの例から)
 結果 明日12〜13時には大勢判明(予想)

英国総選挙のお話(その1)

☆庶民と貴族( ´−`)

 あまり遡り過ぎると、書いているうちに選挙が終わってしまうので、そこそこに。英国議会には貴族院(上院)と庶民院(下院)がある。今回総選挙がおこなわれる庶民院の任期は、本来2020年までだったが、Brexitの移行手続きを円滑に進めるためメイ首相が早期解散を提唱し、野党労働党も合意した。庶民院解散には2/3以上の議員の賛成がいる。

 庶民と言っても、当初はいわゆる労働者階級ではなく、世襲貴族ではないブルジョアや騎士階級の代表だった。他国同様下院優越が定められている。英国は二大政党制だが、保守党vs自由党の構図は1918年総選挙までで、1922年選挙で労働党が自由党の議席を上回り第二党になった。それ以降は保守党vs労働党の構図に変わり、1945年に労働党政権誕生してからは、保守党と2〜3期で交代することが常となった。自由党は1988年に社会民主党と合併し自由民主党となった。

 2010年総選挙では保守労働の両党とも過半数を取れず、保守・自由民主党の連立政権が誕生した。しかし、自由民主党は社会民主党と合併後は中道左派よりの政策を打ち出しており、保守党との連立政権では公約反故かつ政権内での存在感も示せなかったため、支持を大きく失った。前回2015年選挙では、自由民主党の議席はスコットランド国民党(SNP)にも及ばず、第四党に転落した。

 前回選挙では保守党不利が予想されていたため、キャメロン首相(当時)が人気取り公約(と思う)として、選挙に勝ったらBrexitを国民投票に掛ける、と発言したことが後のしこりとなった。

 と、駆け足で前回選挙までを振り返ってみた。次項では今回の選挙の傾向と対策(ネタが古いぞw)を書いてみる。

6月8日(木) 曇り

☆馬から落ちて落馬して( ´−`)

 1929年の今日、福島競馬場で全頭落馬によるレース不成立が発生する。これは史上初である。ブログ主は落伍している(関係ないw)。

 昨日の相場は嵐の前の工藤静香、と思いきや、意外な動きが見られた。今週に入ってからのリスク回避モードが一定巻き戻された感じだ。

 今日の東京株式市場は、寄り付き〜前場で日経平均が軟調に推移した。後場に入って値を戻し、一時2万円台を回復する場面もあったが、終盤でやや下げて19,984円(+4円)で取引を終えた。為替は10時半の指標改善を受けて豪ドルが急騰したほかは、日本株に合わせて下落〜上昇となった。ロンドンタイムでは円買いが進んだが、ユーロ円を除き18時頃を谷に反発上昇に転じた。ユーロ円も20時頃には底打ちとなった。ユーロの下落上昇については、一度ECBがインフレ目標を引き下げと報じられ、その後、全く逆の報道が伝えられた点が影響している。これは何とも不可解である。

 一方、英国総選挙前の世論調査で、過半数には及ばないものの保守党優勢が続いていると伝えられたことから、英ポンドは買いが入った。NYタイムでは円売り優勢が続いた。EIAの発表で石油在庫増の結果が出ると、加ドルが売られるが一時的な動きに終わった。米国株は3指数とも上昇、原油先物、金先物、VIXともに下落。日足では、米ドル円+46、ユーロ円+31、ポンド円+118、豪ドル円+84、NZドル円+50、加ドル円+2と、相変わらずのポンドの荒い動きだった。加ドルも辛うじてプラス圏で終わった。

 早朝の為替は小動き、原油は僅かに上昇、金とVIXは横ばいである。日経平均先物+15、ダウ平均先物+6、寄り付き前注文は-150万株の売り越し越しである。売り越しは6営業日ぶりである。

 今日の相場は英国総選挙とコミー氏の米国議会証言を控えて様子見市場と見る。東京株式市場はやや上昇、為替は円安と見るが小動きだろう。

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