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Brexitのお話(追記)

☆黙祷

 「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」ヴォルテールの言葉と伝えられる。

 
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-06-16/O8VIPI6VDKHV01
 http://markethack.net/archives/52012279.html

 被疑者が52歳男性で「ブリテン・ファースト(英国最優先を)」と叫んでいたという情報しか現在伝わっておらず、事件の詳細はまだ分からない。亡くなったコックス下院議員の選挙区ウエスト・ヨークシャーは、移民が多い地区であることから、被疑者が強い反移民の感情を持っていたことが想像されるし、銃撃後に刃物で刺していることから計画的なものとも思われる。2人のお子さんは日本で言えば小中学生の年齢だろう。突然母親を失った悲しみは計り知れない。

 この事件でこの2週間ほどのEU離脱派の優勢が大きく巻き戻されるだろう。移民排除を訴える右翼団体「
ブリテン・ファースト」と被疑者の間には恐らく関係はなく、一人一派の可能性が高いが、国民はそうは見ないだろう。本日の選挙運動は中止されるとのことだが、投票日の延期も含めた動きに注目したい。

 コックス議員には改めてご冥福をお祈りする。
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6月16日(木) 雨☆18時半更新

☆ドクター中松X( ・o・)

 タブタイトルは、女優の白川由美さん死亡報道と都知事選から出て来た。死因と伝えられた心不全は本当の死因ではない。いや、日本では死亡判定が心臓死なので、病気、ケガに関わらず最終的な死因は心不全になる。さすがに中松氏は出馬しないだろうなあ。しかし、まだ参院選とのダブル選挙の告示に間に合うかと思ったら、そうじゃないのか。

 Brexitの話を長々書いていたら流石に疲れたので、通常記事もゆっくり更新(^_^;)。早朝の為替はやや円高。東京株式市場は日経平均が-48円と小幅に下げて寄り付いた後やや上げている。今後、プラス転して上げトレンドになれば、円高は一服すると思う。FOMCでは予想どおり政策金利据え置き、年内に2回の利上げ目標が示された。Brexitとなった場合は、9月・12月、残留のときは7-12と予想するが、米国内の指標などで動く可能性もある。気になるのはEIAで石油在庫の減少が発表されても原油価格が下げ基調であること。英ポンド安がBrent原油価格に影響しているのだろうか。

 今日は15時半から日銀黒田総裁の定例記者会見がある。この席で追加緩和が示唆されるかどうかがポイントになる。緩和ありだと欧州タイムで多少は株高・円安に動くことが期待出来る。ただし、目下の最大のBrexit問題が残っている間は、株為替とも大きな動きにはならないだろう。

☆18時半更新

 ・・・。東京タイムは前場はやや株安・円高だったが、12時前に日銀追加緩和なしが伝えられると一気にリスク回避モードが進んだ。日経平均は一時-500円を超える下げ幅となり、為替は米ドル円、クロス円とも円の全面高となった。東京株式市場の閉場後の15時半から日銀総裁の記者発表があったが、相変わらずの黒田節に市場は失望の底に沈み、円高が更に進んだ。為替は16時頃を谷にやや円が売り戻される動きとなっている。

 取り敢えず悪材料は出尽くした感があるので、欧州〜NYタイムはやや円安に流れるとは思うが、今日もEU離脱派優勢の調査結果が報じられており、戻りは限定的だろう。ただし、明日の東京株式市場では流石に反発があると期待している。

Brexitのお話(その5)

☆まとめのまとめ( ´−`)

 ブログ主の文章力の無さから、長々と(その5)まで来てしまった<m(__)m>。

 英国人は真面目人間ギャートルズ(古w)なので、自分たちが出したお金(拠出金)が他国の負債返済に使われるのは納得行かない。これがギリシア問題の発覚で爆発したというところ。EU圏は不況だが自国は好況という点もEU離脱の後押しになっている。EU残留派は離脱した場合の経済的なデメリットを前面に出しているが、離脱派は分かりにくい数字・統計議論を避けて、移民問題で攻勢を掛けている。移民が流入することで今の好況が悪化する。ユー、今のうち、EUやめちゃいなよ?と訴えている。

 まあ、何と言うか、移民の発生は、2度の世界大戦後に中東諸国を独立させた際、欧米が自分たちに都合が良いよう(主に原油関係)に、国の境目を決めたことに大きな原因があると思うのだが、それはまたの機会に(^_^;)。

 国民投票まであと1週間となり、選挙戦はますますヒートアップしている。移民問題では仏経済相が「離脱したら移民ダム決壊させるぜぃ」と発言したと報じられた。離脱派のボリス・ジョンソン前ロンドン市長が「EUはヒトラーと同じ末路たどる運命」と、欧州でのタブーを破る発言をしている(公人がヒトラーについて言及するのは異例)。

 投票時間は7:00〜22:00(通常選挙と同じなら)。日本時間では翌24日の6時に投票終了となる。そこから出口調査解禁→開票の流れとなる。これまでの選挙の開票時間から、早ければ翌午前3時(日本時間翌午前11時)、接戦なら午前6時(午後2時)頃まで確定しないようだ。寝ずの番するには無理があるので、出口調査結果を確認したら昼前まで仮眠を取るのをお勧めする。

 最後の最後に投資家向け情報。英国関連の株・投信とポンド建て債券は基本的には事前に整理。為替は攻めるか守るかで分かれる。攻めるなら海外のハイレバ口座でポンド両建てだが、基本は守り。国民投票前々日までにポジション整理して、後は相場の流れに身を任せたい。

Brexitのお話(その4)

☆明日は明日の風邪を引く( ´−`)

 風邪のウイルスは多種多彩なので治ったと思ったら別の風邪を引くこともあり得る。

 今回のBrexit問題、国民投票の結果がどう転んでも後を引くことになるだろう。いくつかのシナリオを想定してその後をシミュレーションしてみたい。取り敢えず、大差は得票率60%以上、小差はそれ未満と想定する。60:40は大差じゃないという突っ込みはもっともだが、現実的にそれ以上の差が付くことは考えられない。

1.大差でEU残留派勝利
 英国もEUもほっともっと(意味不w)。早い時期に定常運転に戻るだろう。キャメロン首相も当面は続投だろうが、パナマ文書問題の追及が再炎するとその内容によっては辞職となるかもしれない。現在の株安・円高の動きも大反発が予想される。

2.小差でEU残留派勝利
 保守党政権の求心力は低下し、差が僅かの場合は党首交代→首相退任の可能性が高い。そうならない場合も、EUに対して更なる優遇措置を求める圧力は高まり、英国とEUの関係が悪化する恐れがある。株と為替は反発するが、英国が安定するまで様子見モードで小動きと予想する。

3.EU離脱派勝利
 内閣総辞職しEU離脱派中心の閣僚でEUとの離脱交渉に望む。もしくは庶民院の解散総選挙もあり得る。実際に英国がEUを離脱するのは最短で2年後、更に期間延長も可能なので、いきなり英国が名誉ある孤立に回帰するわけではない。株と為替は大荒れでどう動くかは予想出来ない。

 http://blogos.com/article/177714/
 http://www.eytax.jp/pdf/newsletter/2016/Japan_tax_alert_9_March_2016_j.pdf

Brexitのお話(その3)

☆三国模様の( ´−`)

 絶体絶命(またも百恵ネタw)。

 普仏戦争以降、しばらくはビスマルク外交(体制)によりヨーロッパでは戦火を交えることがなかった。ヴィルヘルム1世の死後、3代目皇帝のヴィルヘルム2世は、各国の利害調整を図るビスマルクの手法を生ぬるいと思い宰相を罷免した。ウチの軍隊強いしぃ、正面からぶつかっても勝てるからぁ、と思ったのであろう。しかし、ビスマルクが一番恐れていたロシアとフランスが手を結ぶことで、第一次世界大戦、第二次世界大戦ともドイツは二正面作戦を強いられて敗北することになる。

 http://www.y-history.net/appendix/wh1202-129.html
 http://www.ravco.jp/cat/view.php?cat_id=5686&PHPSESSID=4ojmuao9r1sp570mu7gecfvmd5

 新参者への警戒感、戦闘が英仏vs独という組み合わせになったことから、第一次世界大戦後のドイツには海外領土と欧州領土の大幅な縮減と膨大な賠償金の支払いが課せられた。2兆倍とも言われるハイパーインフレが発生し、ドイツ経済は壊滅寸前になった。その後、デノミ政策や賠償金の実質減額を経て一息ついたところで世界恐慌が勃発し、ドイツはヒトラーの元で再軍備・戦争の道を歩み、またも敗北することになる。

 第二次世界大戦後、海外の植民地が相次いで独立したこと、多大な戦費の償還などで、英国の世界政治経済への影響力が大幅に低下し、米国が新たな覇者となる。そこに、(西)ドイツ(とオーストリア)の経済の奇跡と、英国が当初加盟していなかったECSC/EEC/ECの成功が重なり、英国置いてきぼり感が強まる。ユーロの前哨戦であるEMS(欧州通貨制度)とERM(欧州為替相場メカニズム) を英国も加入したところ、英ポンドが売り浴びせを受けて為替は大混乱し、短期間にERMを脱退することになった。

 ところが、ユーロが始まったあとリーマンショックを経て、ユーロ圏の不況に対して、英国では英ポンド安が定着したことで対外競争力が強くなり、英国経済は大幅に改善するという、皮肉な結果となった。英国もEUには加盟しており今年は110億ポンド(1.7兆円)ほどを拠出する見込み。これが多額であること、かつ、ギリシアなどの債務超過の国に使われることを、英国は問題視している。ドイツはユーロ圏ではやや好況を維持していて、圏内の国同士は相互扶助が原則と考えており、両国の考えは大きく異なる。

 更に、フランスが今はドイツにべったりなのも、英国の、ライバルを奪われた感、仲間はずれにされた感を生んでいると邪推している。移民問題もEU離脱の理由の一つと言われてきたが、当初の移民ウェルカム路線が修正された今、人種差別的な指向を除けば決定的な理由ではないと考える。

 英サン誌がEU離脱派宣言!と報じられた。ここは発行部数最大という点から、他国では昔から高級紙と誤解されている節もあるが、実際には右翼系のタブロイド紙。週刊大衆・週刊ポストなどの出版社系週刊誌の日刊版と考えていい。EU離脱派なのも、上に書いた移民問題への反対が主な理由である。

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