☆フォー戦争( ´−`)
1866年の今日、プロシアがオーストリアに宣戦布告し普墺戦争が開戦した。ほぼ2ヵ月でプロシアが圧勝し小ドイツ主義が確定となった。1970年の普仏戦争でもプロシアは勝利し、ドイツ統一が完成した。両戦争を仕掛けた宰相のビスマルクは、その後は巧みに外交バランスを取ることによって、引退まで欧州で大きな戦火はなかった。百戦百勝は善の善にあらざるなり、努めて外交で国家の目的を達するのが最善なのである。
昨日の東京株式市場は、寄り付きから直ぐに日経平均が20,009円(+111円)まで上がった。しかし、そこから右肩下がりとなり、19,883円(-15円)と僅かに下げて終わった。為替は米FOMC前の調整的な動きに推移した。ロンドンタイムではやや円売りが優勢となったが、21時半に米国指標の悪化が報じられると一気に円買いが進んだ。下落は23時半頃に底を打ったが戻りが弱いところに、3時のFOMCで利上げ発表でやや円が戻し売りされたものの、3時からのイエレンFRB議長の記者会見がハト派的と見られたことから、上げは一服した。
トランプ政権の租税・経済政策の道のりが見えない中、金融政策もあまり踏み込んだものには出来ないのでは?という気がしている。しかし、イエレン姉さんのゆったりとしたしゃべりは、いつ聞いてもほっこりする。米国株はダウ平均がプラス圏で終わったが、ハイテク株が再度下落したためNASDAQは下がり、S&P500もやや下げた。原油先物と金先物は下落、VIXは上昇から下落となり、リスク回避はそこまで強くはなかった。為替の日足では、米ドル円-48、ユーロ円-41、英ポンド円-56、豪ドル円+26、NZドル円+19、加ドル円-38と、オセアニア通貨のみプラス圏となった。ドル円の下落幅からするとポンドは頑張った気がする。
早朝の為替は続落、日経平均先物-69、ダウ平均先物-34、原油下落、金とVIX上昇とリスク回避モードが強まっていると見る。寄り付き前注文も-400万株の売り越しと、2日連続の売り越しとなった。今日の東京株式市場は下落、為替も円高が続くと思われる。しかし、FOMCの景況判断は概して良好であり、今回、指標が改善されていれば全く逆の反応となった可能性もある。
ハイテク株の下落についても、現実には同業種は好調を継続しており、長期的な下げが続く可能性は薄いと見る。
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