☆ポンポンポン、と前田豆(古w
英ポンドは23時半頃から再度急落し、ポンド円は午前4時頃159.8円台まで下がった。その後はやや上昇しているが、選挙運動解禁日からずっと、収支残留派に有利な調査結果や要人発言が続いていたところに、いきなりのEU離脱派優勢の報道は寝耳に蚯蚓だったのだろう。先週からのポンド上昇基調がすっかりひっくり返ってしまった。もちろん、下がれば買いが入るのが基本で今日はポンドは上げる可能性が高いが、これを気に離脱派の発言などが広がることになると上値は重くなるだろう。
気になるのは日本のBrexit認識である。これまで「どうせEU離脱派しないって。だから考えんでおこう。」が強かったのではないか。日本の政財界でこれに関する発言をほとんど見たことがなく、マスコミに報道される場合も対岸の火事的な扱いだった。短期的な影響が大きいのは英国とユーロ圏なのは間違いないが、日本にもジワジワと効いてくるはず。ブログ主も最終的には離脱のデメリットが大きいと思うが、イフプランを考えておくのは重要である。
ただ、国民投票でEU残留票が過半数を占めたとしても、僅差であれば現行のキャメロン内閣の責任を問われる。EUに対する更なる優遇措置を求める英国内の声も大きくなるだろう。パナマ文書疑惑もあるキャメロン首相の求心力は低下し、保守党党首交代→退任は避けられないと予想する。場合によっては庶民院の解散総選挙の可能性も出てくる。英国庶民院は、1979年以降任期満了または解散する場合も4年目であり、1年で解散となれば2度の総選挙がおこなわれた1974年に次ぐ任期の短さとなる。
日経平均先物CMEは-150円、SGXは-10円、寄り付き前注文は670万株の買い越し、前日の欧米株低調、原油価格はWTIが1bbl/48.9米ドル台、Brentが49.5米ドル台。今日の東京株式市場は、寄り付き前注文が多いため、寄り付きではややマイナスだが、徐々に下落し、為替も円高に動くと予想する。
☆18時更新
東京株式市場は、日経平均が-137円で寄り付いた後、低値圏で推移し-97円で引けた。後場は-126円で始まり前場同様マイナス圏で動いていたが、14頃から急落し一時-300円を超える下げ幅となった。終盤やや値を戻し-279円で取引を終えた。為替は円買い優勢の展開が続いた。とりわけ英ポンドの下げが著しく、158円台まで下がる流れとなった。
ポンド安は欧州タイムに入っても続いた。これは次のBrexit調査結果が出るまで上昇は望めないのでは?くらいの勢いである。一方、18時から安倍総理の記者会見があったが、アベノミクス成功、消費税増税延期、財政・金融策頑張る、の3行で終わる内容であり、市場の反応も冷たかった。NYタイムも株安・円高の流れが続き、明日の東京株式市場も今のところ続落と予想する。
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