☆油カタブラ
今の原油価格は1バーレルあたり30米ドル程度。ちょい前は90〜100米ドルだったとこを考えると、価格革命と言っていい。ガソリンや灯油の値段が1/3になるわけではないが、輸入コストは確実に下がった。東北大震災後の原発稼働停止を受けて、火力発電所をフル稼働するため石油輸入量が増えたことでしばらく貿易赤字となっていた。この貿易赤字が円安の理由の一つになっていた。ところが、原油価格が下がったことで一転して貿易黒字に変わった。
ただでさえ日本円は安全な通貨と見られているのに加えて、更に貿易黒字が進むであろう原油安となって、円買いが更に進む動きになっている。原油安=原油の消費量減=企業活動停滞、という連想(実態とは明らかに違うが)から株が売られる。原油の値が上がっても、日本が原発再稼働を進めていけば、貿易黒字の流れは変わらず円買いは続く。
米国FRB@FOMCは、景気回復したから利上げするよ、と訴えている。しかし、市場はそれを信用せず現ナマ豊富な日本の通貨を買う方向に動いている。中国の個人投資家は、政府から「売るなよ!」「売るな!」「絶対売るな!」と言われたので、ダチョウ倶楽部のYouTubeを見ながら思いっきり売ってしまった。黒田日銀総裁が口先介入ばかりやるので、国外で"Wolf boy"と名付けられて、発言がスルーされることになった(一部フィクション含む)。安倍首相も「米ドル換算のGDPが下がってもかまわん」などと投げやりな発言を(国会で?)したという。
何だか、政治経済とも「指導者」と言われる人の影響力が低下しているのを感じる。ブログ主は独裁者が好きではないが、ロシアプーチン、トルコエルドアン、両大統領のようなカリスマ指導者が、こっち側にもほしいと思うことがある。
いま、米国10年債の利回り上昇を受けて、米ドル円、クロス円とも上昇中だが、一時的なものだと思う。
☆1/13更新
昨夜はロンドン市場でリスク回避の動きが弱まり終始株高、それを受けてNY市場も高値で寄りついた。原油価格の上昇も株買いの誘因となったが、原油が値を下げるに伴って株価も低迷したが、終盤盛り返し前日プラスで終わった。為替は英ポンド円の動きが荒く、1日で2.48円変動した。他通貨は対円で前日と大きくは変わらない結果になった。
東京市場は日経225が230円高で寄り付き上昇中。株安円高の流れは一服した模様。為替は米ドル円、クロス円とも概ね上昇傾向だが小幅な動きが続いている。この後、上海・香港市場が開いて世界株全面高になれば、円売りのトレンドになりそうだ。
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