☆トルコ狂想曲
上海株式市場、またもサーキットブレーカー(CB)が発動という事態。前回は大口投資家の売りから始まったが、今回は人民元安をきっかけに株も売られる展開になった模様だ。その結果、円買いが進み為替は各通貨とも円の全面高に動いた。ただし、2度目の発動でインパクトが薄れたのか、下落は長く続かず反転上昇となった。ただし、上昇はゆっくりで、円ユーロを除いて10時頃のCB発動前の値にはまだ戻っておらず、下値を彷徨うレンジ相場になった。
そんな中、14:37頃トルコリラ円が急降下を始め、15:09と15:32の2回に渡り38.948円まで下げた。その後上昇し最安値の38.80円更新は免れたが、他通貨ペアが小動きの市場での下落に「平常心」と小指に書いて咬むこと1時間ほどだった(あなたが咬んだ小指が痛い)。
17時にロンドン市場が開いたが、あまり大きな動きはない。昨日書いたとおり、悪条件がこれでもかと出て来ているので、投資家も麻痺しているのであろう。反面、CB発動が間を置かず起きたことは、中国政府筋の小手先の株価防衛策にあまり意味がないことが分かった。
日本では個人投資家は全体の2割、機関投資家が8割だが、中国では個人が8割と真逆である。そのため、投資行動が読めないという問題がある。一度売りが入ると連鎖的に売りが進む。買いでも同じことが起こる。
サーキットブレーカーはブラックマンデー後に米国で稼働を始めたものだが、本国ではまだ一度も発動されず、中国が最初になったのは何とも皮肉なものだ。
☆ごとうべん
五島弁ではなく五島勉氏(本名はつとむと読むらしい)が、中国サーキットブレーカー発動など、新年の荒れ相場をノストラダムスが予言していた、と言っていないかざっと調べたが見つからず。
いや、今日、日本は3連休前ということで実質的なゴトー日で、仲値不足が喧伝されているため、10時過ぎから米ドル円が急騰し、クロス円も釣られて上がっている。それを受けて日経225も寄り付きの前日割れからプラスに転じた。この辺の相互作用が面白いところでもあり怖いところでもある。10時半頃を山にやや下がり気味で、同じ頃開いた上海市場は寄り付きはプラスだったものの、徐々に下げて一度マイナスになったあと上昇し揉み合い状態。ハンセン指数は寄り付き後下げていたが、こちらは上昇トレンド。
中国のサーキットブレーカー一時停止が吉と出たようで、各通貨ペア買い建玉お持ちの方は一息ついたことだろう。米国の雇用統計までこのドル買いが続けば、年末からの円高トレンドは終わる・・・と言い切ってしまいたい。
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